大学の推薦
「私大の6割が推薦で入学!? 変わりゆく大学入試の現状と塾がとるべき戦略とは」のオンライン講演会に参加しました。
講師は過去20年間で800大学へ行ったという山内太地氏。
国公立大学には総合型・学校推薦・一般前期・中期・後期の5回の試験がある。3科で受験できる国公立大学は意外と多い。また東京・大阪の子は地元を出ない人が多いが地方にも目を向けるべき。地方の国公立の推薦は比較的狙い目である。
推薦で受かるためには3ポリ(アドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー)を読むこと。家が農家だが様々な害獣がやってくるので、対策を学びたいと大学を探していたところ山口大学農学部をみつけた。偏差値40からの合格。そこにしかやりたいことを学べる大学はなかったという。
『どこでもいいではなく、その大学でなければいけない理由が必要』
そして、以下の3点について掘り下げる。
①だれのために学びたいのか。
②自分だけの経験・目的・必殺技があるか。
③入りたい大学を研究尽くしているか。
合格するのがあなたでないといけない理由を大学に分からせるつもりでアピールする。
「自分でやりたいことが見つからない」という生徒に対してどう接するべきかという質問に対して山内氏は、「あなたを必要とする人はあなたの両親だけです。しかしそのうちあなたは家を巣立ちます。親以外の誰かから必要とされないと生活できない。『誰に必要とされたいですか。』と聞いてみてください。イオンモールなどに行って人を観察してみてください。困っている人がそこに必ず居て出会います。心が痛くなるでしょう。この人を助けられるようになるにはどんな学問がいいのか、どうしたいのか、考えてみてください。だれからも必要とされない人にならないように、考え続けること!間違っても数学や理科の成績が悪いからというだけで文系を選んではいけない。学部を色々調べて自分に興味があることは何かを探る。大学には普通科はない。高い専門性を学ぶところだから自分がやれるかどうか消去法で見極める。自分の学力では到底手の届かないオープンキャンパスに行ってみる。東北地方の人は東北大学へ。理工学部は特に偏差値が高ければ研究のレベルが高くなる。実力あるのに県大会で帰るバカはいない。初めからこの程度と目標を下げない。自分が志望している学校より上の3ポリを調べさせ、それと比べて志望校がどの点でよいかを述べ書かせる。受からないからここにしますではなく、上と比べてもこの大学がいいので、上に受かってもこの大学へ行きます!と言えるようになることが大事だ。
興味ある方は11/5(土)に高校生保護者向けのオンライン講演会があるようです。ご覧になってみては?
https://contents.comiru.jp/seminar/20221105-1/